愛犬と散歩中、桜咲く校門前で、にこやかに写真を撮っている何組かの親御さんとそのお子さんを見かけました。今日は小学校の入学式です。
思わず「おめでとう御座います。」と言って通り過ぎました。
また、祀られているお地蔵様に、子供たちが「いじめ」のターゲットになる事のないように願い手を合わして帰宅しました。
実は、私の長男も中学生の時「いじめ」に遭っていたのです。
「いじめ」を聞いた後で見たクラス写真の表情は暗いものでした。
恥ずかしいですが、そのいじめられていた事を知ったのは子供が高校に入ってからでした。
「独りで一生懸命に育ててくれているお母さんに心配かけたくなくて」の言葉に涙が出ました。
守ってやれなかった子供に申し訳なく、気付けなかった自分のなさけなさを今も痛く感じています。
被害者(いじめられている子供)は、いじめがひどくなっていく全ての段階で、「これを見て何かと気付いてくれ」というサイン「SOS」をまわりに、特に先生や両親に出し続けます。しかし、このサインが受け取られる確率は、太平洋の真ん中の漂流者の信号がキャッチされるよりも高いと思えません。引用著書:日本を代表する精神科医中井久夫著書:「いじめのある世界に生きる君たちへ」の一文
いじめを受けている子供のその日の運命は、いじめている子供の機嫌しだいで決まる。そんないじめを、毎日のように受けているうちに、生まれ持った明るさや、穏やかな心、冷静に考えるゆとりも剝ぎ取られ、自分の命をも自身で消しかねない孤独と絶望に囚われていくのです。
深刻な「いじめ」ほど、見えにくい事を先生や親が大人がもっともっと認識すれば、いじめられている子供の発している「SOS」に気づける可能性が少しは高まるのではないでしょうか。
私のように一生の後悔をしない為にも!
○お勧めします。「いじめのあるこの世界に生きる子供たちへ」著者:中井久夫 構成・編集ふじもり たけし・・この本を読んでいじめへの対応を変えましょう!
子どもたち、とくにいじめられている子どもに読まれることを願って企画されたと、あとがきに記されています。「いじめのあるこの世界に生きる君たちへ」著者:中井久夫 この本をお薦めします。