咲バーバのつぶやき

日常で心に残った言葉や話し、自分の思いを書いてみました

連休明けたら五月病⁈にならないために!

ウクライナの人達、各国の避難民の人達、一向に終息を見ない新型コロナウイルス、いつ起こるとも解らない地震など、先の見えない不安で安心して眠る事が出来ない人達のなんと多い事! ゴールデンウイーク中に、高野山に行く予定を組んでいるのですが、素直に楽しむ気持ちが持てないのは、恐らく、私だけでは無いでしょう。

さて、話がそれてしまいましたが、「五月病」という言葉を聞かれたことは無いでしょうか。

五月の連休明けに心身のバランスを崩してしまった状態を、日本では「五月病」と呼ぶことがあります。5月に不調を感じる方が多いことから、いわゆる総称として使われている言葉です。心の調子をくずやすい時期として認識いただくと良いでしょう。 

実際に診断が付く場合は「適応障害」、もしくは「うつ病」とされることが多いでしょう。

「適応障害」

適応障害とは、新しい環境に適応できないことがストレスになり、心身に影響が現れ、生活に支障が出ている状態です。

「うつ病」

うつ病とは、脳の機能低下により心身に影響が出て、身体症状や精神症状が出ている状態です。

適応障害とうつ病の違いをざっくりとまとめると、下記のように言えるでしょう。

  • 「環境へのストレス」が原因:適応障害
  • 「脳の機能低下」が原因:うつ病

ただ、なかには環境の変化によるストレスが蓄積したことにより、脳機能が低下して、結果的にうつ病と診断される方もいます。

ご自身で判断するのは難しいので、不調を感じた際は早めに医療機関に相談することをおすすめします。

            執筆者: 大澤 亮太

           医療法人社団こころみ理事長

この4月は、学校や会社、家庭においても、新しい生活環境の変化と気候とが相まって、ストレスが溜まりやすい時期でもあると、どの文献にも書かれています

新しい環境に少しでも早く溶け込もうと、気を張り続けながら過ごすことは、大人だけでなく、子供たちにとっても心身ともに疲れます。そして、本人も気づかないうちに疲れやストレスは溜まり心身の不調となって現れてくるのです。

「五月病」の原因は、主にストレスと言われています。

ここで、「五月病」になりやすい人の特徴となるものをあげてみます。

  • 義務感や正義感が強い
  • 責任感が強く、一人で抱え込みがち
  • 完璧主義で几帳面
  • 周囲を気遣い、人と良い関係を築こうと自分を雑に扱う
  • 感情を表に出しにくい
  • 仕事熱心な人

では、五月病の主な症状はどんなものでしょう。

[精神面]

  • 気分が落ち込む(憂つ・哀しいといったネガティブ思考になる)
  • やる気が出ない・無気力
  • 集中力・思考力が落ちる
  • やり慣れている事でも緊張する
  • 焦りや不安でイライラする
  • 人の話や周囲の事が気になる

[肉体面]

  • 体のダルさや疲労感が強い
  • 動悸、めまいがする
  • ひどい肩こり・頭痛・腹痛が起こる
  • 食欲不振
  • 不眠・寝起きが悪い

[行動面]

  • 消極的になり、人との関りを避ける
  • 欠席や遅刻が増え対人関係にトラブル起きる
  • 勉強や仕事におけるミスや忘れ物が増える
  • 暴飲暴食をする
  • 身だしなみがだらしなくなる

こうしてみると、「うつ病」の主な症状と重なる部分が見られますね。

自身の判断で、単なる「五月病」だからと思っていたのが「うつ病」だったということもありうるのです。症状が軽度のものであるなら、身体的、精神的にストレスを感じながらも、出勤や登校は出来るでしょう。しかし、重度な場合は身体に大きく影響し、起き上がれず出勤も登校も出来なくなり、他者との交流が途絶えてしまいます。それが、やがて「うつ病」へと移行し、退職や退学につながってしまうのです。

ストレスに耐えることは、いつか心身に限界をきたします。ストレスをそらす事も、考え方や価値観を変えなければならず、容易ではありません。

不調を感じた時は引用文にもあるように早めに医療機関に相談することがすすめられているのです。

ここで、「五月病」にならないための予防法を見ていこうと思います

悩みを一人で抱え込まない。頭の中で考え続けるより、思いや考えを言葉にするほうがストレスの原因が明確になってくるからです。話せる人がいなければ、カウンセラーや専門家を頼るのもいいでしょう。

意識的に気分転換できる時間を作る。例えば、ストレスの原因が仕事であれば、仕事を忘れる時間を意識的につくることです。趣味や好きな事をして過ごす。うまく息抜きする方法を作っておくのはとても効果的です。つまり、心の休息をとることが大切なのです。

適度な運動をする。運動は量や質よりも、いかに習慣化するかが大切だそうです。ウオーキングなどがおすすめです。

これらの事が、必ずしもベストでは無いかもしれません。でも、ストレスを避ける解消策の一つとして試してみるのも良いかと思います。

一週間後にはゴールデンウイークに入ります。連休だからと不規則な生活をしていると「五月病」のリスクが高まると言われてます。休日を楽しむことは大事ですが規則正しく過ごすことを心がけ、「五月病」を予防しようではありませんか!

何となくモヤモヤ気分の時にいつも手に取っては、くすっと笑って見ています。シュールな感じに癒されます。好きな絵本の一冊です。お薦めです!