咲バーバのつぶやき

日常で心に残った言葉や話し、自分の思いを書いてみました

戦争が一度も起きたことがない南極‼

南半球の南極地方にあり、南氷洋に囲まれた南極圏に位置する南極は、世界各国が自然環境を守りながら観測を続けるための基地は作っているけれども、戦争に備えた基地はなく、国境もない。

1900年代初め、世界の探検家たちは南極点の世界初到達を目指し競争を始めてから半世紀、南極は観測の舞台へと変わり各国が研究者を送って基地を作り始めた。そんな中で基地の周りなどを「自分の国の領土だ」と主張する国も出てきた。領土や資源をめぐって争いが起きてはいけない。「南極はみんなの財産にしよう」と南極条約ができた。

日本、米国、ソビエト連合(ロシアの前身)など12か国が署名し、61年に効力を発した。どの国の基地もパスポートはいらない。米国とソ連が対立した「冷戦」の時代でも、フランス人研究者が米軍の飛行機でソ連の基地に行って一緒に研究したこともあった。条約発効から2021年で60周年、署名した国は54カ国に増え、環境と平和を守る条約は結ばれている。

南極にはウクライナの基地もある。越冬している間にウクライナはロシアに攻められ隊員が故郷に帰れるか心配されている。南極では国の言語も文化の違いも関係なく、みんなで協力し、60年以上も平和と自然環境が守られてきた。

ロシアがウクライナに侵攻(2/24)してから今日(6/5)で103日経過するも、 ウクライナ各地で戦闘が続いている。古きよきヨーロッパの空気を感じられた都市ウクライナの、文化的、歴史的建物、のどかな田園や森林で育まれていた町は、無残に破壊されていく。激しい戦闘の中、今だに退避できていない多くの住民は、辛い状況を強いられている。そして、大勢のウクライナ市民が国外へ避難している。こうした中、欧米諸国からのウクライナへの軍事支援の強化で戦闘は、さらに長期化する見通されロシアと欧米側との間での軍事的な対立は深まる一方と予想されている。

いったいどれだけの人命が犠牲となれば、平和となるのか!南極で示されている様な平和が世界に広がることを望むのは間違っているのだろうか!

参考文献:2022年(令和4年)6月5日(日)朝日新聞「もっと教えてドラ衛門」南極は国境のない「みんなの財産」紙面記事