7月7日七夕、今夜はあいにく曇り空でしたが、天上では織姫(こと座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)は、カササギの翼にのって天の川を渡り再会できたことでしょう。
私が子供の頃育った田舎では、七夕まつりは8月7日で翌日8日に各家で作った七夕飾りを持ち寄り燃やしました。
何十軒もの七夕飾りが高々と山型に組まれ、火が点けられると、辺り一面わっと明るくなり、白い煙があがります。
やがて炎が立ちあがり、火の粉が天に吸い込まれるように昇って行くのです。
その燃える様(さま)を、短冊に込めた「願いが叶いますように」と手を合わせながら、観ていたものです。
燃える火の傍にいて、相当に熱かったはずですが、その熱さを不思議に覚えていないのです。
きっと、その日に髪を結ってもらい、浴衣を着せてもらって、集まった友達と会えるのが嬉しくて、はしゃいでいたのでしょう。
あの楽しかった七夕飾りを持ち寄り燃やす催しも50年ほど前から、なくなったようです。
本当に、あの頃の子供ゆえの感動も思い出となり、昔話になってしまいました。