昨日の早朝、玄関口の外壁に5㎝にも満たない「ヤモリ」がいたのです。
思わず「可愛い」と壁に寄ると、そのちっちゃな体に似合わない速さで、目の前から消えてしまいました。
これまで、台所の外壁に張り付くようにしている10㎝以上の「ヤモリ」しか見たことが無かったので、何だか楽しい気持ちで日中を過ごせました。
毎年、暖かくなる頃に姿を現し、寒くなる頃から見なくなっていた「ヤモリ」。
トカゲとヤモリ、ヤモリとイモリの区別も付かなかった爬虫類の苦手な私でしたが、その時期になると、姿を見せる「ヤモリ」が可愛く思えるようになり「ヤモちゃん」と愛称で呼ぶほど姿を見ることが楽しみになっていました。
そして夜7時過ぎ、ふたたび嬉しい事が起きたのです。
「おーい、おかあさん出て来てー」犬と夜の散歩から戻って来た夫の声に、勝手口を出て、夫が指さす壁に目をやると、「ヤモちゃん」がいるではありませんか。
そのヤモリが、いつものと同じものか分かりませんが、この家にいるヤモリはどのヤモリも「ヤモちゃん」なのです。
此処しばらく姿を見てなくて、寂しく思っていただけに、「いやあ、良かった。生きてたんやねえ。あっ、尾っぽが無い!危ない目にあったのかなあ、可哀そうに。でも、出て来てくれたんや」と言ってるうちに暗い所へと隠れてしまいました。
部屋に戻り夫に、「ヤモちゃんも、朝見た小さなヤモちゃんも、冬眠するまでにまた、見れるかなあ。」という私に、「冬眠せへんかもしれない」と言われたのです。
えぇー冬眠するでしょ⁉爬虫類やし、ヤモリって!
そこで「ヤモリ」を検索してみました。
ニホンヤモリ(学名:Gekko japonicus)は、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヤモリ属に分類されるトカゲの一種。単にヤモリと呼ばれることもある。
形態
全長10-14センチメートル。体色は灰色や褐色で、不鮮明な暗色の斑紋が入る。
環境に応じて体色の濃淡を変化させることができる。
全身が細かい鱗に覆われているが、背面にはやや大型の鱗が散在している。尾は基部に2-4対の大型のイボ状の鱗があり、自切と再生を行うことができる。
体は扁平で、壁の隙間などの狭い場所にも潜り込める。
四肢には指ごとに1対の趾下薄板が発達し、垂直なガラス面などにも張りついて活動できる。
分類
以前は日本に分布するヤモリ属の構成種は本種のみとされていた。
四国と瀬戸内海沿岸部からタワヤモリ・屋久島からヤクヤモリが新種記載された。
中華人民共和国では本種とされていたヤモリ類のなかにミナミヤモリが含まれていることが判明し、後に日本国内でも九州南部以南に分布しているのはミナミヤモリ(複数の隠蔽種を含み、2種が後に新種記載)であることが判明した。
ニホントカゲやニホンカナヘビと同様、驚いたり敵に捕まりそうになると尾を自切することがある。切れた尾は分離後10分程度くねくねと動いたり跳ねたりするなど、非常に複雑な動きをする。尾は再生されるものの完全に元の状態に戻るわけではなく、元の尾と再生尾とでは視認できる程度の違いがある。
冬になると、壁の隙間や縁の下などへ潜んで冬眠する。
肺呼吸。 繁殖形態は卵生で、5月から9月にかけて1-3回に分けて1度に2個ずつの粘着質に覆われた卵を木や壁面に産みつける。卵は1か月半から2か月程度で孵化する。
生態
主に民家やその周辺に生息する。
都市部では個体数が多く郊外では少なくなり、少なくとも日本では原生林には生息しない。
食性は動物食で、昆虫やクモ、ワラジムシなどの陸生の節足動物を食べている。
天敵はネコなどの哺乳類のほか、鳥類やヘビをはじめとする爬虫類である。
夜行性で、昼間は壁の隙間などで休む。
獲物目当てに灯火の周りに現れることが多く、驚くと壁の隙間などの狭い場所へ逃げ込む。
人間との関係
生息地では人間に身近な存在で、人家内外の害虫(ゴキブリなど)を捕食することから家を守るとされ、漢字では「守宮」(あるいは「家守」)と書かれよく似た名のイモリ(井守)とともに、有益な動物として古くから親しまれていたことが窺える。
人間に対しては臆病で攻撃性が低く、能動的な咬害や食害を与えることもない。
縁起物として大切にする風習もあり、特に白いヤモリは金運、繁栄、幸運をもたらす存在とされている。
逆に民家に侵入する不快生物として扱う人々も存在する。
捕まえる際は傷つきやすいため、布をかぶせた棒などで追いこみ、捕虫網などへ落とす。手で掴むと噛みつくことがあるが、小型種の上に骨格が頑丈とはいえず、人間に噛みつくと逆に顎の骨を折る可能性がある。
ペットとして飼育されることもあり、ペットショップで販売されることもある。
また爬虫類食の動物に対して餌として用いられることもある。
枝や樹皮を立てかけて隠れ家にする。水分は壁面に霧吹きをして与えるが、体温を奪う可能性があるため、水は冷えたものを使わず生体に直接かけるのは避けた方が良い。水容器からは基本的に水を飲まないが、脱皮前には水容器に漬かることもある。基本的に生きた虫類だけを食べるため、本種の飼育にあたっては生餌を常に用意する必要がある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤモリの冬眠は越冬⁉
ヤモリは爬虫類なので、変温動物です。だから冬になると寒さのために体が動かなくなり、じっとしているだけ。別に冬眠をしているわけではなく、その状態を保ちながら暖かくなる春をまちながら冬を過ごします。 この冬の過ごし方が越冬です。まあ、冬眠のような状態だけどちょっと違うわけですね。
そして見かける時期はヤモリが越冬する時期と言われる11月後半あたりから翌年の3月上旬あたりですね。
ヤモリがする越冬ですが、穴などを掘ってそこに入ってしまうわけではありません。
ではどこの場所でするかですが、・ 植木鉢 ・プランター ・物置・ 縁の下・ 外壁 ・天井裏 ・木材 などの隙間の静かで暗く、雨の当たらないところです。
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今回、ヤモリの事を知って、一層「ヤモちゃん」に会えるのが楽しみのなりました。