大型で非常に強い台風14号は、18日(日)午前5時現在、種子島・屋久島地方が風速25m/s以上の暴風域に入った。
17日午前に開かれた気象庁の臨時記者会見では、黒良(くろら)龍太・予報課長が「特別警報を発表する可能性が出てきた」との言葉に続け、気象庁は5000人超が犠牲になった伊勢湾台風(1959年)など歴史的な台風被害も示して「命を守る行動を」、また「自分の命、人の命を守るために特別警報待つことなく自治体の発表に従い身の安全確保を」の言葉に、思わず緊張し、テレビに見入っていた。
今回の台風は中心気圧910ヘクトパスカル、最大風速55メートル(17日午後5時)で九州本土に迫っており、沖縄以外への発表は13年の制度開始以来、初めてと報道された。
気象庁によると、風速35メートル以上の暴風が吹くと走行中のトラックが横転したり電柱が倒れたりすることがある。
また、風速40メートル以上では家屋が倒壊し、鉄骨構造物が変形する恐れもある。
台風を要因とする特別警報は、台風の中心気圧が930ヘクトパスカル以下、または中心付近の最大風速が50メートル以上で近づく場合に発表されるもの(ただし、沖縄地方、奄美地方及び小笠原諸島については、中心気圧910hPa以下又は最大風速60m/s以上)をという。
台風14号が1959年(昭和34年)明治以降の日本における台風の災害史上最悪の惨事となった伊勢湾台風と比べられるほど大型で強い台風であることを示している。
ところがどうだ。午前10時には、どの番組も今の時点の台風情報はテラップでも流されていない。
鹿児島県地域では目下、驚異の強い台風に晒されているのになぜ持続的に報道されてないのだろう。
時折、軽く吹く風にさえ、不安な気持ち悪さを感じるのに、唸り声を吐く強風と激しくたたき付ける雨に見舞われている人たちの心境を考えると胸がつまり、腹立たしささえ湧いてくる。
そういう思いは、携帯・インターネットから情報が得られる昨今では、テレビからの情報を常としている私の我がままでしかないのだろうか。