深夜0時25分NHK総合「映像の世紀バタフライエフェクト」の「映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突」再放送を見たくて、昨日は昼寝をたっぷり取らしてもらった。
毎回、この放送は、世界中のアーカイブ映像から、歴史や謎を解き、真実を明らかにする事に繋げ、現代に生きる私達に有益な知識と気づきを与えてくれる。
今回の放送に、一人の人間から作り出された「映像プロパガンダ」によって、やがて一国の国民はおろか、幾つもの国民が、残酷な戦争にと導かれていく。
ロシアのエイゼンシュテイン監督の映画「戦艦ポチョムキン」は、ナチスの宣伝大臣ゲッペルスに強く影響を与えたと言われている。
「優れた政府には優れたプロパガンダが必要だ」
「プロパガンダには秘訣がある。何より人々にプロパガンダだと気付かれてはならない。」
ゲッベルスはその考えに基づき多くの映画を作った。
これらの映画は、ヒトラーを神格化し、あの悲惨なユダヤ人排斥を誘導したという。
過去の映像プロパガンダ戦は、新聞、雑誌、ラジオ、テレビといった伝統的なマスコミよりも、娯楽でもあった映画が人民の戦意を導く戦略を担っていたのだ。
今も毎日、ロシアとウクライナの、お互いの主張が食い違う映像「プロパガンダ戦」がメディアによって流されている。
現在は、インターネット(Twitter、Instagram、YouTubeなどのSNS)の普及により映像プロパガンダ戦は、より広く、速く世界の多くの人に伝わる。
紛争や戦争に終止符を打つため、そして、平和に導くための「意図された真実」ではなく、「真の事実」の「映像プロパガンダ」を流してほしい。
そして、今回の放送を、マスメディアの報道スタッフにこそ、見て欲しいと強く思った。